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© 三崎港えいあん丸 All rights reserved.

思い出のコンピューター5〜X68000落日篇

思い出のコンピューター5〜X68000風雲篇からの続き

ムーアの法則というのをご存知だろうか?
米インテル社の創業者のひとりであるゴードン・ムーアが1965年発表した論文が元になっていて、いわゆる
「集積回路の集積率は18ヶ月で倍になる」というものだ、CPUのクロック、RAM基盤のメモリー数、ハードディスクの容量、などなど、それらは概ね1年半で2倍になる、つまり、今日新型のパソコンを買って2年使って買い替える頃には、同じ予算で2倍の速さ、2倍の容量のパソコンが買えるということになり、3年使って買い替える人は4倍、買い替えるたびに驚くほどの性能の差を感じることになる、
(ちなみに実際の電子部品の性能は21世紀に入りやや鈍化気味で、CPUのクロックは2Ghzを超えた頃から右肩の上がり具合が穏やかになり、3Ghzを超えてから久しいが飛躍的なクロックアップはしなくなっている、代わりにコアの複数化で速度アップをはかってはいるものの、全く新しい何か?が出てこない閉塞感があるね)

だが、1990年台前半、まだまだムーアの法則はパソコンの世界を支配する絶対則であったのだ、
そんな日進月歩のコンピューターの世界にあって10年の格差は大きい、

X68000は発売当初から「5年間は基本仕様を変えない」ことを宣言していた、それは周辺機器やソフト開発するエンジニアに対して仕様変更に対応する必要のない安心感を保証する意味と、他社製品に対して5年後でも十分なアドバンテージを保つ自信の表れだったかもしれない、国内メーカー相手であればそれは通用したかもしれない、しかし、黒船DOS/V機の怒号のような襲来の前にそんな前提は吹き飛んでしまった、

それでも、必要なソフトは自分で作る私としては特に不便は感じない、顧客管理ソフトの噂を聞きつけ親しい船宿さんが見に来たりもしていた、かつて100万超のシステムを売り歩いていた業者に口説かれはしたものの100万からの出費に二の足を踏んでいた何軒かの船宿さんが、同じX68000を買って私の手製ソフトをコピーして行ったりした、

1993年3月、約束の5年後、発売されたのはCPUを25Mhzの68030に載せ替えただけのX68030だった、クロックは5年かけて2倍ちょい、ハードディスクは80M Bと4倍にはなっていたものの、値段はどーんと跳ね上がって488000円だ、モニター別だぜ?スペック的にはかつて祝一平氏が提唱していた「満開1号」にほぼ追いついたのだが、全くの新型を期待していた多くのユーザーは肩透かしを食らった、当時既にかなり国内に浸透していたDOS/V機なら半値以下で同じクロック数の80×86機が氾濫していたからだ、

そう、当時NECの98シリーズに遅れをとっていた国内の他メーカーはこぞってDOS/V機市場に参入し、安い中国製、台湾製基盤を使った外身だけ国産機が量産されていた、皮肉なことにテレビ事業部のX1やX68000の好調ぶりに後塵を拝していた同じシャープの電子機器事業部までも、自社開発仕様を捨てMZ−8000というDOS/V機を販売していたのだ、

今考えれば、この時が潮時だったのかもしれない、この時DOS/V機に買い換えていれば、今頃はあまたあるWindows機のいずれかをのほほ〜んと使ういちユーザーに収まっていたかもしれない、

結果として、へそ曲がりな私はX68030を購入する、50万だして80MBHDD付きをだ、それを思えば、今使っているiMac5kなどカスタマイズして36万、購入に躊躇しているiMacPROだって56万、性能からすれば安いもんだ!

そしてこのX68030の発売を持ってXシリーズは終焉する、専門雑誌である「Oh!X」誌上に広告だけは載っているものの、店頭からもメーカーのサポートさえもなくなった状態でなお、数年、私のメイン機はX68000であり続けた、

X68000のキーボードは秀逸だった、深いキーストロークの奥にわずかに「カチ!」という手応えがあり、指先にその感触が伝わるのと同時に、スピーカーから小さく「プチ!」とクリック音が聞こえるのだ、ブラインドタッチは苦手な私だが、このキーボードの感触とosが放つクリック音でミスタイプを防ぐことができた、今だにこれを超える気持ち良いキーボードはない、
だが、このキーボードはすぐにヘタるのだ、A,I,U,E,O,のキーがじきに反応しなくなる、買い替えるにもキーボードの価格は3万数千円、キーボードだけだよ?DOS/V機のキーボードは千円、2千円で売られているというのに、ポートの形状が違うので流用できない、変換プラグなどない、仕方がないので、あまり使わないキーを外して、中のスイッチ部分を交換する、他のキーがヘタるとまた違うキーをばらして交換する、そんなことをしばらくするうちにキーボード全体が調子悪くなる、

仕方なく清水の舞台から飛び降りるつもりで新しいキーボードを注文しようとシャープの窓口に電話すると(すでに街中のパソコンショップでは対応してもらえないのだ)オペレーターが「X…68000…?」なんと、窓口の人が商品名を知らないのだ、ゾッとして電話を切る…
だが、X68000を離れることはできない、私の顧客管理ソフトを使う目的でおなじくX68000を購入した知人がいるのだ、見捨ててはいけない、まだしばらく、こいつを使い続けなければならない、

何よりも、私自身がこいつが好きでたまらなかったのだが、こんな状態が1998年まで続く、世界中を熱中させた初代iMac発売の半年前のことである、

次回、Power Macintosh 4400編、の前に、
思い出のコンピューター5〜X68000外伝「わが征くはMacの大海」執筆中

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